GWも終盤になり、カヤックフィッシングのツアーが増えてきています。
本日のツアーはOさんご夫婦。すごい数のタックルを屋久島までお持ちになり、かなりの釣り好きがうかがえます。
カヤックフィッシングは初体験とのことです。
しかし、海況はかなり厳しい状態…。東北東の風が強く、うねりは南東から2メートル。
全島見渡してもカヤックフィッシングができるのは、かろうじて中間のみ。
早朝5:00に現況を見てOさんご夫婦に最終判断のお電話をしました。『カヤックフィッシング、何とか行けると思います。』
この判断が結果的には厳しい状況を生んでしまいました。
初めてのシーカヤックの方はフィッシングツアーでは出発前に講習を行います。
まずカヤックに乗ってパドリングが体に馴染んだところで一度帰港してから、フィッシングタックルを積み込みます。
講習の間の海は穏やかで、お二人とも問題なく講習修了!さて、それでは釣りますか!
3回ほど流したところで、あまりの風の強さに釣りにならなくなってきました。
Oさんに『今の波風の状況はカヤックフィッシングツアーでは限界値です。港に引き返しましょう。』
すぐにみんなで港に向かって漕ぎ始めました。数分後振り返ると奥様が撃沈!
横波をもろに食らってバランスを崩したそうです。すぐにレスキューしましたが、残念ながらタックルを海に沈めてしまいました。
レスキューしながらご主人の様子を伺っていると、沈した奥様を心配して振り返ったところバランスを崩して撃沈!
奥様の再乗艇をサポートしてすぐにご主人のレスキューへ向かいます。
ご主人もタックルを一つ海に沈めてしまったそうで残念ですが、お二人とも怪我無く戻れたので不幸中の幸いでした。
タックルをカヤックと尻手ロープでつなぐということも常套手段としてはあるのですが、私は沈したときのリスクを考えてやっていません。でも、今回の教訓を踏まえカヤックとはつながずにフロートをつけておく必要性を感じています。
リスク回避のためには、カヤックの艤装はできるだけシンプルな方が良いと思います。
今日の反省は私の『釣らせたい』という気持ちから判断が遅れたこと。カヤックフィッシングの準備は大掛かりで時間もかかるため、
準備後に中止しにくいという特徴があります。安全マージンをもっと大きくとり、さらに早めの撤退が必要でした。
Oさん大変な思いをさせてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
またいつの日かカヤックフィッシングの楽しさを共有出来たら嬉しいです。
この度はありがとうございました。 ガイド田脇
先日は、こちらの我儘でカヤック決行していただきありがとうございました。タックルロストは残念でしたが、初めてのカヤック楽しかったです!運良くウミガメも見れて、午後までたくさん漕がせていただき、大満足の1日でした。
もっとカヤックの知識をつけて、ぜひリベンジさせてください(^^)
嬉しいコメント有難うございます!
私のほうこそまた是非リベンジツアーさせてください!